100年の響きアンティーク・オルゴール
アンティーク歴史ピアノ
Ant Schwardling (アントン ・ シュヴァルドゥリング)
1844年製(プラハ) フォルテピアノ
ウィーンのピアノ製作者で、1823年にベートーヴェンのピアノを製作したコンラート・グラーフの弟子が製作したと伝えられているフォルテピアノ。現在のモダンピアノとは違い、 弦の張力を支える鉄骨(フレーム) は無くボディーや支柱の木材のみで支え、 弦は平行に張られている。
アクションはウィンナーメカニック。
Matthas & Ranhausrr (マッテス ・ ランハウザー)
1850年頃(推定)(シュツットガルト)スクェアピアノ (Tafelklavier)
イギリス名でスクェアピアノ、ドイツ名でターフェルピアノと言い、 四角い板、食卓の意味を持つ箱型のフォルテピアノ。
19世紀後半はグランド型、アップライト型、スクェア型の3種が主流になっていた。半鉄骨(フレーム)、平行弦、1本ペダル(ダンパーペダル)。
Lambret kreuter (ラムバート・クラウター)
1915年製(ウィーン)フォルテピアノ
現在のモダンピアノと共通する部分は総鉄骨(フレーム)、 二重交叉弦。
アクションはウィンナーメカニック。ウィンナーメカニック・アクションを使用したフォルテピアノとしては最後の頃のピアノ。
Erard (エラール)
1926年頃(フランス・バリ)エラールアクションピアノ
フランスに於けるピアノ工業の草分けピアノ製作者で、 創設者:セバスティアン・エラール(1752-1831) オリジナルプランドのピアノ。
創設者エラールはベートーヴェンにピアノを献呈したと言われている。
ープの移調ペダルを完成させたり、シフトペダルの加減で演奏が出来るウナ・コルダハ(1弦)、ドウエ・コルデ(2 弦)、トレ・コルデ(3 弦)のピアノを造って1794年特許を取得現在のGPアクション、ハンマーの連打を可能にしたレペティションレバーメカニック(エラールアクション)の考案者でもある。
当時フランスに於いてはエラール、プレイエル、ガヴォーなどのメーカーが競い合っていたが第2次大戦後衰退してしまった。